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  当クリニックでは、パニック障害、社会不安障害(対人恐怖)、強迫神経症、ストレス性の自律神経失調症、
出勤困難、不登校、うつ状態、神経性摂食障害(過食や拒食)、などの症候群の治療に力をそそいでいます。

 精神的な症状は患者さん本人の訴えからではよく評価できない場合があり、また治療には家族の協力が必要なことが多いので、
当科では家族との面接も重視しています。

 治療の方法は薬物療法、心身リラキセーリョン療法、心理療法の三つです。症状のタイプ、患者さんのパーソナリテイ傾向に合わせて、
また治療開始からの時間経過に合わせて、それらの方法の配分、組み合わせを変えて、効率よく回復をはかる努力をしています。

 以下に3つの療法についてやや詳しく紹介します。




 治療の3本柱

1.薬物(向精神薬)治療


 
当科では現代西洋医学の薬物を用いています。

 脳の機能と解剖の基礎的な知識を紹介しながら、薬物がどのように作用するのかを理解してもらう努力をします。

 薬の働きのプラス面について患者さん自身がよく知ることによって、効果も高まり、副作用(マイナス面)について余分な心配をしないですみます。

 多くの場合、薬物は次の二つの方法とうまくかみ合ったとき、最高の力を発揮し、またこれら三つの方法があいまって自己治癒力を引きだすと
考えています。



2.心身リラキセーション療法


 心身症的症状はほとんどの場合、自律神経、とくに交感神経の緊張亢進をともないます。
 
 これを鎮める技法の一つが
呼吸コントロールと筋リラキセーションです。

 
腹式呼吸(息を吸うよりも吐く方に時間をかけ、なるべくゆっくり呼吸する)と自己暗示による全身、とくに上半身の筋肉のリラキセーションの方法を指導します。

 当科では、リラキセーションを試みながら指先の皮膚電気伝導度、皮膚温、指尖脈波を計測し、その経過をモニターできるバイオフィードバック装置も用意しています。これにより、リラキセーションの効果を確かめることができます。
 
 また、「くつろぎ感」、「安堵感」が得られるような、映像ビデオテープ、音楽テープを活用します。



3.心理療法(カウンセリング)


 環境・状況的な要因、個人の性格・パーソナリテイ面の問題、脳の素因的な疾病準備性、などがからみあって精神症状と身体症状が出現するものと思われます。

 いずれの場合も発症や再発には多かれ少なかれ
「ストレス」が関わっています。

 「ストレスの本態とその対処法」について、脳とこころの科学の新しい知識をベースに、いろいろの考え方を学んでもらいます。

 個人の性格・パーソナリテイ面への働きかけについては、患者さんの人生史、人生の物語をさしつかえなければ聞き取ることにつとめます。
ついで、心理テストの結果をふまえて、おもに
「認知行動療法」を用いて、患者さんが身につけてしまった「ものごとの受け止め方の不利益な習慣」に気づき、それを直していきたい場合の助言をします。

 もう一つは、自己受容(肯定)と他者受容(肯定)という心の構えの醸成をめざして、さまざまの資料(映像ビデオ、音声カセット、小冊子、プリント)を活用しながら一緒に考えていきます。



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